■2008年後期
2008/07/05|賞味期限ギリギリの絵
2008/07/17「Private Lesson〜かてきょのセンセ」
2008/07/31|いくじなし!
2008/08/15「モモちゃんの日記・3〜オタク外人編」
2008/08/23「Mrs.LOLITA〜里沙ちゃんの記念日」
2008/09/04|二卵性双生児は女性上位?
2008/09/20「思春期の好奇心」
2008/09/26|秋の気配
2008/10/17「モモちゃんの日記・4〜催眠術同好会編」
2008/10/25「双子の秘密」
2008/11/18「思春期の好奇心・2」
2008/12/02|ノロ・パニック
2008/12/16「モモちゃんの日記・5〜特別室102号室編」
2008/12/24「双子の秘密・2」
2008/12/30|たまちゆきの「2008年」

※赤文字の日記は、マンガの制作秘話です。
※緑文字の日記は、単行本発売の日です。
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■2008/07/05
■賞味期限ギリギリの絵

 早くも2008年度も半分消化しましたか……年々時が経つそのスピードの加速度ったら、空恐ろしいくらいです……齢と言ってはそれまでですけどね。
 いきなりですが、まずは前回の日記より引用。
 前々作『華奢なカラダ』発売(2007年3月:茜新社)の頃から、次に茜新社から出す単行本の時は今は亡き「コミックミニモン」(東京三世社)に掲載され、かつ未収録作品である「淫乱ウイルス」(全3作)を掲載しようと決めていました……(2008/06/27の日記より)
 よくよく考えたら、「淫乱ウイルス」を入れようと決めたのは今年の初め頃でした。何で最初から決めていたみたいに自信ありげに断定したんだろ??
 実は2004年に「COMIC桃姫」で掲載され単行本未収録のままだった「美夜の生徒会日誌」というシリーズモノ2本と、「COMIC RIN」掲載で未収録の「あなたの恋に協力します」という短編1本を今回の単行本に入れる予定だったんですね、『華奢なカラダ』発売直後は。
 ただ「IDOL☆SISTER」「小っちゃな恋のメロディ」もシリーズモノ、「あなたの恋に協力します」だけ短編っていうのもバランスが悪いかな〜と……それならいっそ、3編連作の「淫乱ウイルス」を入れた方が面白いんじゃないか? ってことで、すげ替えたんですね。や、ホント何でこのこと忘れてたんだろ……。
 というわけで、次の茜新社からの単行本には必ず「美夜の生徒会日誌」は入れます! とココは強く断言致します。いや、さすがにそろそろ賞味期限ギリギリの絵になって来ましたので……(>_<)。

 ちなみにここ何冊か単行本を出すたびに、ちょろちょろっと過去の未収録作品をブレンドして出して来ましたが、そろそろ弾切れの様相を呈して来ました。
 上記の「美夜の生徒会日誌〜校則改善会議」「美夜の生徒会日誌〜文化祭前夜臨時会議」の2本の他には、「COMIC夢雅」に掲載された「受験生慰安委員〜佐倉卯月」アンソロジー「L-MAX」に掲載された8ページの短編「あつい視線」くらいかな? 「コミックミニモン」掲載の「モモちゃんの日記」2本は、今現在「華陵学園初等部」用の原稿として3本目を描いてますので、多分オークスより発売される(であろう)単行本に収録されることとなるでしょう。
 まぁデビュー当時にまで遡るともう2本くらいは出て来るのですが、それらはもう絶対に出しません。賞味期限ギリギリどころか、すでに異臭を放って明らかに腐ってますから(笑)。貧乳に悩む女の子が悪徳ヤブ医者に騙されて、おっぱいが止め処なく膨張していく、というちょっと変わったネタもあったんですけどねー。

 さてさて、現在のお仕事状況ですが、制作中だった「華陵学園初等部/vol.14」用の原稿「モモちゃんの日記・3」は月末に終了。完成したことをまだ編集さんに伝えておりませんが(笑)。まぁ〆切近くになったら連絡来るでしょうしねー。
 で、現在は「コミック姫盗人/10月号」用の原稿に取り掛かっておりまして、結構悩んであれこれこねくり廻しておりましたが、結局「Mrs.LOLITA・5〜里沙ちゃんの記念日」を描くことになりました。ネームに詰まった時の逃げ道はいつもシリーズモノです(笑)。いや、もちろんこの話はこの話なりにアイデアを練り込んで、手を抜いてるワケではないんですけどねー。
■2008/07/17
■「Private Lesson〜かてきょのセンセ」

 いや〜さすがに7月の半ばにもなると、毎日暑いですね〜。日夜問わず、仕事中はエアコンもフル稼働でございます。
 さてさて本日の日記は「COMIC RIN/8月号」に掲載された「Private Lesson〜かてきょのセンセ」について。ちなみにどうでも良い話ですが、奇数月に掲載号は発売されるのは今年初めてだったりします。
 家庭教師のバイトをしている現役大学生の学生センセは、いつものように教え子の佐奈ちゃんの家へ。いつも明るいポニーテールっ娘の佐奈ちゃんだが、今日は何故だか深いため息……理由を聞くと、学校のテストで2教科とも100点を取り、親に「もう家庭教師はいらないんじゃないか?」と言われたとか。
 制作したのは6月上旬……何ですが、まぁこの作品はいろいろと曰く付きの代物でして……。
 と言うのも、元々は5月末〆切の「COMIC RIN/7月号」に掲載予定で5月下旬にネームを描いたのですが、実は同じ号に家庭教師モノの、しかも似たオチの作品を描いていた方がいらっしゃったのですよ(ボクのネームがようやく出来上がった段階で、そちらは既に完成原稿入稿済み(笑))。女の子が生徒役の家庭教師モノって実は初めて描いたネタだったんですが、それがまさかの丸かぶりとは……(女の子が教師役の家庭教師モノなら過去に2回ほど描いたことがありましたけど)。
 そんなワケで、人生初の全ボツが出ました(泣)(その時は急遽またネタを考えて、「7月号」には「IDOL☆SISTER・5」を描きましたけど)。
 まぁでも他の号に廻すのなら全然有りなネタとのことで、こちら「8月号」の方に掲載されることになったんですねー。いやーでも、5月末〆切で5月下旬に描いたネームがボツでしたから、8年間のマンガ家生活の中で一番の焦り度だったかもしれませんね……(>_<)。〆切には余裕を持って対応しよう、と改めて思い知らされた作品でした。
 ただ5月末〆切の切羽詰まった状況ではなくなったので、当初は16ページのネームだったんですが、勝手に2ページ増やしちゃいました(笑)。いや、久々のポニーテールが妙に新鮮で、この佐奈ちゃんは描いてて結構楽しかったんですよね。ですのでまぁ長期シリーズモノになる設定ではないので、せめてもう1話くらいは描いてみたいかな〜なんて今は思っております。……最近髪の毛の長い子多いな〜。

 全然関係ない話ですが、いい加減画材の買い出しのたびにトーン代で3万4万と払うのが馬鹿らしく、現在マンガ制作のデジタル化を真剣に検討しております。
 金銭的に一番ネックになりそうなA3スキャナは昔お友達から譲り受けたモノがありますので、後はソフトを導入するだけなんですけどね……ただいきなりぶっつけ本番でやるのも怖いので、どこかで適当なお試し原稿を制作しなきゃな〜なんて。編集さんにこのことを相談したところ、「同人誌とかでどうです?」とのアドバイスが。いや、同人誌自体が初モノになるのでそれはそれで非常に面倒くさいことになるかと……(笑)。
■2008/07/31
■いくじなし!

 いや〜、毎日暑ぃね。エアコンのある仕事部屋から出たくないモンだから、最近ますます仕事に精を出すたまちゆきです。や、仕事する振りをしながらDS版ドラクエ5もやってましたけどね……。
 ドラクエ5、皆さん知ってますかねー。物語の中盤で人生最大の選択、結婚相手を決めるイベントがあるんです。幼なじみのおてんば娘ビアンカ、清楚でお淑やかな大富豪の娘フローラ……そしてDS版で新たに追加された、フローラの姉で口も態度も性格も悪いツンデレキャラ(本当か?)なデボラ。計3人の候補の中から自分のお嫁さんを選ばなければいけないのですが……。
 ちなみに昔スーパーファミコン版でやった時は、当然ビアンカを選びました。フローラの方が微妙な差で有利な部分もあったりするらしいんですけど、まぁ物語的にはビアンカを選ぶのが普通だと思います。で、PS2でリメイクされた時は嫁さん選びの前でセーブ。ビアンカ、フローラの両方結婚してみて、その後はお互いをちょっとずつ進めていたのですが途中で頓挫(笑)。結局決め切れないウチに面倒くさくなっちゃったんですね……。
 そして今回DS版。3度目のドラクエ5ですし、デボラには正直あまり魅力を感じなかったので、せめてフローラと結婚して、と想いを馳せつつ始めたのですが……結局結婚したのはビアンカでした。
 や、何つーかさ、やっぱ裏切れんのよぉー(>_<)。こっそりフローラに「結婚しよう」と言うのならまだ良いのですが、2人を目の前に並べて(今回は3人)「どの女と結婚する?」なんて聞かれたら、いくらゲームと言えど、あの展開で幼なじみのビアンカを無下にすることは出来ないんだよ〜。フローラにプロポーズしているオレを見て、隣にいるビアンカはどう思うのか、とか……や、ゲームだしどうも思わないんだろうけどさ(笑)。幼なじみっていう設定にまず弱いんだよなぁ……「いくじなし!」と相沢ひかるに言って欲しい、3度目のドラクエ5・ライフでした。
 ……ってホントに仕事してるのか? と思われそうですが、えぇ、ホントに仕事はちゃんとしてますよー。現在9月17日発売予定の「COMIC RIN/10月号」用原稿を進行中。ちなみに先週末ネームのOKが出たヤツで、タイトルは「思春期の好奇心」と言います。
 冒頭、つき合って間もない彼氏の涼くんにいきなりキスを迫られる莉子ちゃん。戸惑いながらも嬉し恥ずかしファーストキス。しかし涼くんにしてみれば「本当にファーストキスはレモンの味がするのか?」との思春期にありがちな若さ故の好奇心からした行動で、実は……とかまぁそんな感じのお話。何だか張り切っちゃって久々の20ページモノです。
 現在ペン入れの6ページ目。今回はペン入れが終わったらパソコンで取り込んで、デジタル仕上げをちょろっと試してみようかな〜なんて思っております。まぁホントに今回お試し程度です。アナログに勝てる仕上げがすぐに出来るとは思えませんですしね〜。
 いや〜でも、改めて20ページって多いな〜と。最近よく描く18ページより、2ページ増えただけなんですけどねぇ(>_<)。
■2008/08/15
■「モモちゃんの日記・3〜オタク外人編」

 北京オリンピックは早くも中盤戦に差し掛かって参りました。スポーツ観戦好きのボクは当然、テレビ放送している種目はほとんど観ております。ただ水泳の決勝が朝11時って、勘弁して欲しいよな(>_<)……やっぱりオリンピックはヨーロッパで開催してくれた方が、日本時間では夜中の仕事中に観られるから良いな〜なんて。
 ちなみにこれまで獲得した日本の金メダルは北島の2冠と柔道の3つの合計5つ。しかも全部アテネ大会からの連覇。若い世代が育ってないってことなんでしょうか。まぁそんな感じのオリンピック前半戦でした。
 さてさて本日は隔月誌「華陵学園初等部/vol.14」掲載の「モモちゃんの日記・3〜オタク外人編」について。……ってまだ見本誌が届いてないので確認はしてないのですが、ひょっとしたら「3」という表記はないのかな? んー、まぁ良いか。
 8月1日(晴)……夏休み中の登校日。海外旅行などで日本にいない人が多いらしく、ちょっと閑散とした教室。友達の美咲ちゃんも明日からハワイに行くらしい。自分もどこか行きたいな〜と考えるモモちゃんですが、学校の帰り道、公園で謎の外国人に出会い……。
 制作したのは6月下旬から7月頭くらいまで。
 「モモちゃんの日記・3」と言ったって、「1」と「2」を知らない方がほとんどでしょうね……えーと、元は東京三世社の「コミックミニモン」という雑誌で2年くらい前に描いた、素直で健気な少女モモちゃんのシリーズモノです。
 1話目は偶然入った公衆トイレの覗き穴から首つり自殺をしようとしている中年男を見つけてしまい、思わず助けに入ってエッチされちゃうお話。2話目は風邪を引いたので小児科に行くと、そこで絶対風邪の治療じゃないようなエッチな診察をされてしまうお話……まぁね、ようは毎回モモちゃんが図らずもエッチなことをされてしまう不幸なストーリーなワケです(笑)。と言っても陵辱モノとはちょっと違う、意外とハートウォーミングな話だったり?……それは言い過ぎですね(>_<)。
 このシリーズで心がけていることは、とにかく相手となる男が普通のエロマンガではあまり出て来ないような変わったヤツということ。ですので「〜自殺志願者編」「〜変態小児科医編」と続いて、以前から温めていた話が今回の「〜オタク外人編」なワケです。モモちゃんの天然っぽさがより強調された回になりましたかねー。
 あ、もちろん「1」も「2」も単行本未収録作品なので、オークスから次回単行本を出す際には新作と共に両方収録予定です。いや、そもそも何で「華陵学園初等部」でこの「モモちゃんの日記」シリーズを復活させたかと言いますと、ボクに仕事の依頼をくれた現担当編集さんがこの「モモちゃんの日記」を「ミニモン」掲載時から読んで下さっていたようで、すごく気に入ってくれていたのですよ。
 ボクもどこかでこのシリーズを復活させる気ではいましたので、じゃあどこで?と考えたら、編集さんも気に入って下さっているオークスで……となるのが自然の流れでして。いちいち「前回まではこんな感じのお話です」と説明しなくて良いですしねー。(まぁもちろん、当初描いていた頃はモモちゃんが華陵学園の生徒だったという設定はなかったですけどねw)。
 ちなみに現在制作中の原稿が「華陵学園初等部/vol.15」用の原稿で、タイトルは「モモちゃんの日記・4〜催眠術同好会編」です。えぇ、次回の相手は催眠術師です(笑)。この間「COMIC RIN/10月号」用に描いた「思春期の好奇心」に続いて、連続の20ページもの。連続で20ページ描くのは初めてかもしれませんね〜。んー、最近オレ、頑張ってますねっ。
 ちなみに本日から3日間、ボクはヨメ方の田舎へ帰省……居心地悪そうで、今から憂鬱だったりしてます。
■2008/08/23
■「Mrs.LOLITA〜里沙ちゃんの記念日」

 今年のお盆は長野に行ってまいりました。結構山の方に行ってましたので、もう涼しいのなんの、しっかり布団を掛けてないと寒いくらい。猛暑の東京にいる人は可哀想に〜なんてちょっとした優越感を感じていたら……帰って来たら東京も涼しくてビビッております。何でも長野で涼しいと思っていた日から、東京も一気に気温が下がったそうな(>_<)。このまま夏は終わるんですかね〜。まぁ暑いのは苦手なんで嬉しいことですけど。
 さてさて本日の日記は「コミック姫盗人/10月号」掲載の「Mrs.LOLITA〜里沙ちゃんの記念日」について。姫盗人はもう10月号ですか……夏どころか、今年がそろそろ終わってしまいそうな勢いです。
 今日はヨシくんの入社5年目の記念日。会社の上司である穴熊さんがお祝いをしようと、突然自宅に来ることに……連絡も出来ないままドキドキしながら家路を行くヨシくん。そろりとドアを開けると案の定、そこにはランドセルを背負って可愛く振る舞うロリぃな愛妻里沙ちゃんが……。
 制作したのは7月上旬。
 「Mrs.LOLITA」シリーズは「3」以降通し番号をつけないようにしてるので少々判りにくいですが、これで5作目になります(ちなみに「3」までは同名タイトルの単行本『Mrs.LOLITA』に収録)。
 ヨシくんが帰って来た!と思って目一杯プリティポーズを取ったら会社の同僚が一緒にいた……という冒頭は「Mrs.LOLITA」を始めて描いた頃から考えていたネタで、出オチとしては結構面白いんじゃないかと自画自賛してみたり。まぁ5作の中では一番里沙ちゃんのキャラが引き立つ登場の仕方じゃないかと。
 ……と言うか、今回の「里沙ちゃんの記念日」はちょっと笑いに走りすぎましたかねw 編集さんも今までで一番笑ったと言ってました。まぁ笑いのツボは人それぞれなので、万人が面白いと思うかは判りませんが、クスッとでも笑って頂けたら幸いです……エロマンガなんで、笑いより大事な部分がありますけどねw
 結構ポンポンと話が進んで行ったので制作も楽だったんですが、唯一悩んだのが穴熊さんの扱いです。最初は穴熊さんが寝ている間に、その横でコソコソとエッチを……とか考えていたのですが、常識的に考えるとさすがにそこまでしないだろう、と。里沙ちゃんをそこまでぶっ飛んだキャラにしちゃうと、今後もうこのシリーズが描けないかもしれませんしね(笑)。まぁ適度な着地地点はこんな感じかな〜と、フワリと降りてみました。
 いや〜でも、この2人は描いててホント楽しいですね〜。単行本のアンケートでも「見た目ロリな成人モノは、やっぱりロリじゃない」というご意見も多数あったのですが、だって純粋に描いてて楽しいんだモンっ。今後も是非機会があったら描いて行きたい大切なシリーズなので、皆さんも是非是非、そこんトコご理解を〜(>_<)/。

 7月17日付の日記にも書きましたが、今後マンガ制作のデジタル化を本格的に考えておりまして、先日、引っ越し以来約4年振りとなる仕事部屋の大掃除&大改造を行いました。もうとにかく仕事部屋は物が溢れかえっててどうしようもなかったですから、新しいパソコンの置き場所を確保しなくちゃいけなかったんですね。でまぁどうせ整理するなら徹底的にということで、隣の空き部屋に荷物を移して部屋の模様替えを。
 いや、参りました。空き部屋が完全に倉庫になってしまいました。今まで仕事部屋にあった荷物だから入るはずなのに、ちっともパズルのピースが埋まらないのですよ……それだけよっぽど不要な物が溢れ返っていたってことなんでしょうけど……。
 お陰で仕事部屋の方はすっきりして、作業も今のところは快適ですよー♪ 作業机の前にも、液晶ディスプレイを置くスペースを確保出来ました。後は元のようなゴチャゴチャ部屋にしないよう、日々の整理整頓が大事ですね……。
■2008/09/04
■二卵性双生児は女性上位?

 ぬるりと季節は過ぎ去り、早9月。突然の豪雨、雷雨、上がらない気温……今年の夏の後半はちょっと異常でしたねー。

 制作中だった「華陵学園初等部/vol.15」用の原稿「モモちゃんの日記・4」は8月末に予定通り完成。しかも……今回は初のフルデジタル仕上げに挑戦しましたよ!(>_<)/
 その1つ前に制作していた「思春期の好奇心」という作品では、20ページ中2ページのみのお試しでしたが、そのお試しの印刷結果が出る前に何を思ったかいきなりのフルデジタル。いや、機材があるからやってみたくなったというのが本音ではあるけど、多少アナログでトーン作業をするのが面倒くさく思えちゃったというのもまた事実で……まぁ今は「吉」と出ることを祈ろう、と。

 コミックハウスで描いた「思春期の好奇心」、オークスで描いた「モモちゃんの日記・4」と、実は連続で20ページモノでした。今までほとんどが16か18なので、多分20ページモノを連続で描いたことはなかったんじゃないかな?
 で、次は松文館の「コミック姫盗人/12月号」用の作品に取り掛かるワケですが……まぁ筋を通すってほど大げさなモンでもないのですが、3社でお仕事させて貰っているのに松文館だけ16っていうのも何だかな〜という感じなので、律儀にもまた20ページモノを描くことにしてしまいました(笑)。 
 タイトルは「ふたごの秘密」と言いまして、よくよく考えたら松文館では初の20ページモノ。中学生の少年和也が友人に貰ったオナホール(未使用品)をこっそり試していた現場を、双子の妹尚子に見られてしまったのをきっかけに、日頃のお互いのイライラが爆発して言い合ううちに何だかおかしな展開に……とかそんな感じのお話。
 
 男女の双子モノって今まで「ふたりの好奇心」(単行本『妹ドロップ』収録)と「お姉ちゃんでしょ!?」(単行本『少女発情中』収録)の2作描いたことがあるんですが、「ふたごの秘密」を含めて、どれも女の子の方が立場が上のような……?
 ちなみにボクの小学生時代、一卵性双生児のペアは同じ学年でも何組かいましたが、二卵性は実際見たことがないので本当がどうなのかは分かりませんが、何とな〜くですけど、特に小中学生の頃の二卵性双生児ってオレ、女性上位なイメージあるんですよね〜。
 発想力が乏しいだけかもしれないけど、男の方が強い双子って想像出来ないんだよな……んー、ホントのトコどうなんでしょうね〜?
■2008/09/20
■「思春期の好奇心」

 ネット回線がウチのマンションの一部でトラブってるらしく、現在陸の孤島状態。いつ復旧するのか解らない状況なんですが……えーと、一応この日記を書いている現在は18日の夜でございます。いざネットが使えない状況になるとホント不便なモンだよねー(>_<)。
 先日の17日、「COMIC RIN/10月号」が発売されました。この号でボクは「思春期の好奇心」というお話を描いておりまして、今日の日記はその「思春期の好奇心」について。
 つき合って間もない彼氏の涼くんにいきなりキスを迫られる莉子ちゃん。戸惑いながらも嬉し恥ずかしファーストキス。しかし涼くんにしてみれば「本当にファーストキスはレモンの味がするのか?」との思春期にありがちな若さ故の好奇心からした行動で……。
 制作していたのは7月末から8月中旬頃。
 ぶっちゃけて言うと、かなり意味不明でツッコミどころ満載の話になっております。ネタばれになるので詳しくは書きませんが「莉子ちゃん、お前はホントにソレで良いのか??」という感じ? でも作品的には今年描いた中でも結構好きな部類に入ったりします。意味不明なまま突き進めた充実感からでしょうか(笑)。
 掲載誌がRINですし、ホントは小学生でやろうかな〜と思っていたネタだったんですが、試しに莉子ちゃんにセーラー服を着させたら妙にしっくり来まして……まぁストーリーといい、結果的には中学生でちょうど良かったかもしれませんねー。小学生の男どもが集まってエロビデオ観てるっていうのもかなり末恐ろしい感じがしますし(笑)。
 で、この作品で特筆すべきは、初めてのデジタル仕上げを試した作品ってことですかね〜。えぇ、実は20ページ中、2ページだけお試しでデジタル仕上げをしてるんですねー。皆さんどのページだか解りますかね……?(ちなみに答えは日記の最後に……まぁ絶対解らないと思いますけど(笑))。
 いやーでも、ホントに解らないんですよ、デジタル仕上げ。まぁもちろん”いかにもデジタル”っぽい仕上げはあえてしてないので、区別出来ないのはある意味狙い通りではあるのですけど、ちょっとくらいは何か痕跡が残ってしまうんじゃないかと思っていたのですが……ここまでアナログに同化しちゃうと、逆に寂しいくらい。
 「思春期の好奇心」のお試し2ページはほとんど冒険せず、トーンも60Lをメインに、30L、一カ所だけ42.5Lを使っただけなので、まぁモアレも出ないだろうな〜と。でも問題は、この次に描いた「華陵学園初等部/vol.15」用の「モモちゃんの日記・4」ですかね。そっちは2度目というのもあって、普段アナログなら絶対に使わない(買わない)27.5Lの網点や50Lのグラデ、42.5Lの万線なんかも使ってみちゃいましたからね〜。……や、編集さんもちょっと不安なようで、文字入れの前に印刷所で仮の仮印刷を頼んでいるみたいです(笑)。今週末には結果が出ると思うのですが、どうなりますかね〜?
 で、現在制作中の「コミック姫盗人/12月号」用の原稿「双子の秘密」。こちらも昨日デジタル仕上げがすべて終わりまして、微調整の後に入稿の予定。デジタル仕上げを初めてから、茜新社、オークラ出版に続いて最後の松文館……こちらもトラブルがなければ良いのですけど……。
 
※答え:2ページ目と7ページ目。
     ココに書いとかないと、やった本人ですら2,3年経ったら忘れてそうです(笑)。

■2008/09/26
■秋の気配

 めっきり涼しくなりましたね〜。
 と言ってもウチの仕事部屋は風通しが悪く、おまけに作業中はパソコン2台がフル稼働と来たモンで、未だエアコンを付けることもしばしば……地球にも家計にも優しくない環境なのです。いや、カーテンさえ開ければ多少の風は入って来るのですが、そうすると玄関先から仕事内容が丸見えなんですよ(笑)。ま、夜中だけは誰が来るってこともないので開けっぴろげておりますが。

 この間まで描いていた「コミック姫盗人/12月号」用の原稿「双子の秘密」完成後から5日が過ぎた頃、ようやく次の仕事のネームが出来上がりました〜。「COMIC RIN/12月号」用の作品、タイトルは「思春期の好奇心・2」と言いまして、えぇ、先日発売された10月号掲載の「思春期の好奇心」の続編ですね。
 いやいや、続編とはいえかなりの難産でした……何となくアイデアは頭の中にあったんですが、「1」の方をご覧になった方はお解りのように、ちょっと特殊な設定のお話なんです。付き合っている男女のカップルがエッチをしている側で、手コキを求めて群がる2人の男友達が出て来てたんですね(笑)。そんな話の「1」でしたから、「2」でそれを無視するわけにはいかないよな〜と……(カップル2人だけのエッチ話だったら続編にする意味ないし)。

 それでまぁ何とか描いたのが、都合20ページのお話でした。ただ途中ちょっと余計かな?と思われるエピソードを削り、それに伴いセリフ等変更の上、18ページに短縮。
 で、編集さんにお見せして話し合いの結果、やっぱり20で行こう、と(笑)。しかも増やす場所が2ページ目と15ページ目にそれぞれ1枚ずつ……当然またまたセリフの訂正&変更が出て来て、おまけにどれがどのページに行くのやら左右もごちゃまぜになって、自分でも最後はよく解らない状況になってました。断片、断片で作業をしてましたので、ちゃんと話の筋が通っているのか、ちょっと不安だったりします。
 
 ちなみにちょっと余計かな?と思って最初に割愛したエピソードは、莉子ちゃんの放尿シーンでした(笑)。
■2008/10/17
■「モモちゃんの日記・4〜催眠術同好会編」

 何だかお久しぶりです〜。
 約3週間ぶりの更新ですかね。この間に巨人が12連勝なんていう近年まれに見る快進撃で見事セリーグを2連覇。まぁ去年はCSシリーズで1勝も出来ずに終わってますから、ペナント取ったからってまだ喜びは半分だけですけど。どうせなら久々日本シリーズで、巨人vs西武戦が観たいなー。

 さてさて、本日の日記は久々の更新なんで、近況報告だけしようかな〜なんて思っていたのですが、気づいたらもう「華陵学園初等部/vol.15」が発売されてたんですね。そんなワケで近況報告は後述するとして、日記のメインは掲載された「モモちゃんの日記・4〜催眠術同好会編」についてー。
 10月3日(晴)……最近学校の成績が下がり気味なモモちゃん。勉強に集中出来ない原因は”忘れたい記憶”があるためだと考えたモモちゃんは、催眠術に興味を持ち始める。そこへ偶然華陵学園高等部の「催眠術同好会」の男が現れ、催眠術がどういうものか見せてくれると言うのだが……。
 制作したのは8月後半。あまり気にはならないとは思いますが、この作品から仕上げに関してはすべてデジタル仕上げとなっておりますー。
 おぼろげなストーリーは最初に「モモちゃん」シリーズを描いた2年前くらいから考えていたのですが、当初は「黒魔術編」。男はみんな黒いとんがり帽子を被っているというアングラな設定だったのですが、それだとさすがに説得力がないなーと(笑)。編集さんとの打ち合わせで「じゃあ催眠術で」と変更し、それに併せて細かいところを詰めて行きました。
 ただまぁ正直言って、長年温めていたネタで頑張って描いたワリには、そんなに面白くはないかな?と(笑)。単純に面白いだけで言えば前回の「オタク外人編」の方が面白かったかもしれないですね(>_<)(「モモちゃん」シリーズで一番のオススメは、2年前に描いた初回の「自殺志願者編」ですけど)。
 で、次回の「華陵学園初等部」ですけど……えぇ、実はそろそろオークスでは初の単行本化が見えて来てまして、そろそろまとめに入らなきゃいけないな、と。
 具体的に言いますと、「華陵学園初等部」では「恋の特別室」シリーズ「モモちゃん」シリーズの2本を描いて来たワケですが、同じ学園の同じクラスという設定なので、せっかくなので最後にすべてのキャラを総出演させちゃおうかな〜なんて考えたりしております。
 いや、恋と啓太とモモちゃん、主役3人での3Pってことではないですよ?(笑)。その辺は上手いことやるつもりですが……まだ詳しくは書けないですけど、まぁ「モモちゃんの日記・5」「恋の特別室・4」を前後編っぽく描こうかな〜と。
 そんなワケで、次回の「vol.16」ではそのどちらかだと思います。えぇ、まだどっちが先か決めてないですけど(笑)、おそらくは「モモちゃんの日記・5」の方かな〜とは思っております……。
 これからそのネームに取り掛かるつもりですので、とりあえず次回もお楽しみに〜♪

 で、近況報告なのですが……つい先日「COMIC RIN/12月号」用の原稿「思春期の好奇心・2」が完成しました。この原稿がね、実は約6年振りのカラー原稿だったんですよ。巻中カラーで前半4枚がカラー+モノクロ16枚の計20ページ。何だかんだ4作連続の20ページ&カラー有りってことで、正直結構キツかったですね……。
 実は今までカラーの仕事はずっと断り続けていたんですよ。スキャナ等の関係でパソコン環境がいまいち整ってませんでしたし、何よりその6年前にやった初の巻頭カラー「タスケアイ」(しかも創刊号での巻頭カラー!)という作品が、予想以上にキツかったんですね(笑)。単行本の表紙を描くのとは労力が比べものにならないんですよね、原稿をカラー化するっていうのは。その「タスケアイ」(単行本『妹ドロップ』収録)は、出版社の関係で単行本収録時にはモノクロに直しちゃいましたので、今までカラーの原稿が形としては1つも残ってないんですね。
 で、そろそろ単行本にもカラーのページがあっても良いんじゃないか? と。何より6年前の状況と違うのは、モノクロの方も今はすべてデジタル処理してるじゃないか、と。同じデジタルでやるなら、カラーもモノクロも似たようなモンなんじゃないか? と。
 そんなワケで引き受けてしまった2度目のカラー……まぁ結論から言うと、やっぱり別物(笑)。いくらモノクロもパソコンで仕上げしていると言っても、カラーは手を入れなきゃいけない量が格段の差。もうめちゃくちゃ大変でしたねー。Windowsの方にはPhotoshopが入ってないのでカラーだけはMacでやったんですが、コミスタとはショートカットが違うので混乱しまくりでしたし。
 つーコトで来月発売の「12月号」、カラー描きましたので、興味のある方はそちらも是非〜♪
■2008/10/25
■「双子の秘密」

 先日完成させたカラー有り原稿「思春期の好奇心・2」に時間を取り過ぎたのか、それとも現在進行中の原稿「モモちゃんの日記・5」のネームに手間取りすぎたのか……ちょっとばかりスケジュールが押し気味な今日この頃……そんなワケで取り敢えず本題に入っちゃいますー。

 松文館では初の20ページモノで「コミック姫盗人/12月号」掲載の「双子の秘密」、今回の日記はそいつについてです。
 大人のおもちゃ屋をやっているらしい友人から貰った特殊シリコン製のオナホール……和也は貰ったからには使ってみないとな〜とドキドキしながら試していたところ、がさつで無神経な双子の妹尚子に現場を目撃されてしまう。それをきっかけにお互い言い争う内に、日頃のイライラが爆発して何だかおかしな展開に……!
 制作したのは9月上旬から20日頃まで。
 双子モノは今まで「ふたりの好奇心」(単行本『妹ドロップ』収録)と「お姉ちゃんでしょ!?」(単行本『少女発情中』収録)の2作を描いてますので、これで3作目(多分)。
 まぁ双子云々はともかく、今年の4月頃に描いた「男の子?女の子?」以来のショートカット娘だったりします……自他共に認めるショートLOVEなオレとしてこれは由々しき問題なのですが、やっぱオレってショート好きなんだな〜と再認識もさせて貰いましたね。うん、やっぱ元気なショートっ娘は良いです。
 尚子の髪の毛にグラデ処理を施してみたんですが、これはデジタル仕上げならではですかね〜。昔「マスコット」(単行本『微乳少女主義』収録)とかで同様の処理をしたのですが、アナログだとトーンの消費が激しいんですね。しかもそこまでして効果があるかと言われると、そうでもなかったり(笑)。ですのでまぁ今回のもどうってコトないのかもしれませんけど、作者サイドとしてはデジタル処理にしたささやかな恩恵だったりしますー。
 オナホールを女の子に見られてしまう、というたわいもないきっかけだけ何故かネタ帳に書いてありまして、何となくそこから膨らませて描いたみた作品……何だかフワ〜っとした船出でしたが、完成してみたら結構好きな作品に(笑)。皆さんの評価はどうか解りませんが、個人的には今年描いた中では2,3本くらいの指には入るお気に入り作品かと。
 多分この作品、何か良いネタが浮かべば続編を描くと思います(笑)。

 さてさて現在のお仕事状況ですが、冒頭でも述べた通り「華陵学園初等部/vol.16」に掲載予定の「モモちゃんの日記・5〜特別室編(仮)」の制作中。しかもね、今回なんと22ページ! 
 いや、ホントはどこかで2ページ削って何とか20で納めようとしたのですが、とりあえずどこを削るかの相談も含めて編集さんにネームをFAXしたところ、そのまま行きましょう、と(笑)。初の20ページ越えですよ。
 今回のはモモちゃんはもちろん、「恋の特別室」シリーズでメインキャラだった啓太の2人を含めて、全部で登場人物が7人いるんですよ。その7人すべてにある程度の見せ場とエッチシーンを盛り込もうと思ったら、自然とページ数は嵩んで行くんですよねー(>_<)。
 まぁまだ5ページ目の下書きってところですが、それでも何となく面白い話にはなるかな? と思っていたり。早くも次号「vol.17」で描くであろう「恋の特別室・4」(名称は違いますが、実質的に今回の続編)も楽しみになって来ました!
 しかしオレ、8月に描いた「思春期の好奇心」以来、20ページ、20ページ、20ページ、20ページ(内4ページカラー)、そして22ページ……と、枚数多すぎやしないかい?? さすがに月産30枚超ペースだと1人じゃキツイっス……。

 余談ですが、先日メガネの柄の部分がポロッと取れちゃいまして(修理不能)、現在3年くらい前まで使っていた古いメガネを暫定的に使用しております。レンズ部はそのまま流用可能なので、週末には何とかしたいな〜と思っているのですが、なかなか痛い出費になりそうです(>_<)。
■2008/11/18
■「思春期の好奇心・2」

 何だかとってもお久し振りな感じ? 今月頭の連休で久々に千葉の実家に帰ったのですが、そこで思いっきり風邪をひきまして、これが後を引く結構な手強さで。肩こり腰痛も相まって、もう何だかボロボロでしたよぅ……おまけに制作中だった「華陵学園初等部/vol.16」用の原稿「モモちゃんの日記・5」はいつにもまして増ページの22ページで、描いても描いても終わらないし……いや、一応こちらは先週半ばに完成させましたけどね〜。
 で、先週末から今まではちょっと私事でバタバタしてまして、これまた仕事に集中出来る環境にありませんでした。少なくとも今週末までそのバタバタは続くのですが……(>_<)。

 まぁそんなことは置いておいて……17日は「COMIC RIN/12月号」の発売日。この号にボクは「思春期の好奇心・2」という作品を描いておりますので、今回の日記はそいつについてー。
 体育倉庫での莉子ちゃん涼くんのラブラブえっち……と思いきや、その周りで当然のように、跳び箱を首だけで支えながら自分のモノをシゴき続ける友人の2人。「オレたちのも握ってくれよ」と懇願され断固拒否するが、彼氏の涼くんにも諭され渋々握ることに……そしていつものようにイッてしまうのだが……。
 制作したのは9月中旬頃から10月半ば頃まで。
 まぁご覧になって頂ければ一発で解ると思いますが、RINでは初……というか生涯2度目、約6年振りのカラー有りです(カラー化のいきさつについては2008/10/17付の日記参照)。
 実際今見本誌を見ているのですが……何でしょう、もうちょっと発色が良い塗り方が出来ないモンなんだろうか?(笑) 渋い色を使いすぎてるのかな……? こればっかりは正直あまり経験がないので、何とも解決策が見あたらないのですが。(単行本の表紙に関しては、最後にPPを掛けて処理されるので、思ったより発色は綺麗に出たりします)。まぁまだ発展途上ってとこですかねー。
 モノクロ部のデジタル仕上げはやりたいコトは大体出来るようになったし、コミスタ自体も以前よりはスムーズに作業が進むようにはなったのですが、もうちょっと……何か効率の良いやり方があるような気がするんですよね〜。まだ発展途上ってことですかねー……さっきからそればっかりですが。
 「思春期の好奇心・1」を描いた時から続編の構想自体はありました(カラーになるとは思ってませんでしたけど)。その「1」を描いている時に人生初の……ん、まぁラストのオチの部分なので何とも書きづらいのですが、初めて自分もそういうコトを体験しまして、あーこれは「2」のネタで使えるかもな〜と思ったワケですよ。
 ただ「3」はないでしょうね(笑)。莉子ちゃんの髪型とか不幸な境遇は気に入っていたのですが、これ以上続けるとどうしても友人2人も登場しなきゃいけなくなりそうですモンねー。さすがにその辺の一線は守ってあげたいのですよ……作者心としては。

 さてさて現在のお仕事状況ですが、「華陵学園初等部」の次は「コミック姫盗人/2月号」用の原稿です。週末バタバタしながらも、何とか考えるだけ考えたのは、「双子の秘密・2」というお話。ネタ出しに余裕がない時、困った時には続編が一番です(笑)。ネーム、OKが出れば良いですけどね〜。
 ちなみに……「思春期の好奇心・2」が6年振り2度目のカラーだったくせに、実は早くも3度目のカラー依頼が舞い込んでたりします(笑)。まだお受けするか正式な返事はしてないのですが、時期的には来年頭の仕事になるのかな? まぁとりあえず今月の仕事の進み具合によって考えたいと思っているのですが……。
■2008/12/02
■ノロ・パニック

 もう12月ですか〜。今年ももうすぐ終わるんですね……月日が経つのは早いモンです。
 いやいや、今年の11月はホントに大変でした。私事で忙しかったのは前回の日記にも書きましたが、その最後の最後でノロ・ウィルスに掛かってしまいました。しかも家族全員(笑)。ボクだけ下痢の症状はなく、突然39℃オーバーの高熱と共に吐き気が……や、感染の大元は多分ヨメなんですけどね(笑)。
 まぁノロ・ウィルスって1日2日あれば回復するようで、現にボクも次の日の夜には熱も下がって、一通りの日常生活は普通にこなせるまで回復したんですけどねー。ただ仕事にはそこから2,3日は支障をきたしまくりでしたが……。

 制作中だった「コミック姫盗人/2月号」用の原稿「双子の秘密・2」は昨日の朝方に完成しまして、さっそくその日の夕方編集さんに受け渡し……まぁね、要は〆切ギリギリだったんですよ(笑)。
 11月末の土日はもう鬼のように仕事に集中してましたね……デジタル仕上げもかなり慣れて来たようで、今回は確実にアナログ時代の仕上げより早かったと思います。
 まぁ何にせよ、ノロ・パニック&腰痛地獄の中、〆切ギリギリとはいえキチンと完成させたことは自分で自分を褒めてやりたいくらいです。

 で、前回の日記でも書いた3回目のカラー依頼の件ですが……えぇ、一応引き受けることになりました。姫盗人の次々号「コミック姫盗人/4月号」巻頭カラーで登場の予定です。まだどんな話を描くのか、全く持って決めてないのですごく不安ではありますが(笑)、カラー部のみ1月中旬、原稿自体は1月末〆切のスケジュールで描きますですよ。まぁおそらくはエロ重視の読み切り作品ですかね〜。
 ちなみに最初に依頼があった時のボクの第一声は「えっ、姫盗人に巻頭カラーってありましたっけ?」でした。昨年の大リニューアル後は毎号あったそうです……自分の掲載誌の巻頭くらいよく見ておけって話なんですけどね(笑)。

 これから年内〆切最後の仕事「COMIC RIN/1月号」用のネームを考えるところ。これまたまだ全っ然考えてないんですけどね〜。
 そろそろ年末恒例、日記でこの1年を総括しなきゃいけないですし、やることはいっぱいだなー。
■2008/12/16
■「モモちゃんの日記・5〜特別室102号室編」

 前回の日記でノロ・ウィルスに掛かったと書いたところ、その後電話等でお話した編集の方々皆さんに大変でしたねと言われました。あまり読まれてないだろうこの日記ですが、ボクの担当さんは皆さん読んでくれてるんだな〜と再認識。下手なことは書けませんね……。

 さてさて、本日の日記は「華陵学園初等部/vol.16」に掲載された「モモちゃんの日記・5〜特別室102号室編」について。どうでも良いけど長いタイトルだな……(>_<)。
 12月15日(雨)……遠い親戚の不幸で北海道へ行くことになった両親が帰って来るまでの間、1泊だけ華陵学園初等部の児童寮にお世話になることになったモモちゃん。借りた部屋は「特別室102号室」……その夜、隣の空き部屋「103号室」でクラスの友達が集まって歓迎会を開いてくれると言うのだが……。
 制作していたのは10月末から11月半ばにかけて。風邪をひいたり私事の事情で、てんやわんやな中での制作でした。

 この作品を描くにあたって、狙いというか目的みたいなモノが2つありました。
 一つは読んで頂ければ解ると思いますが、この話には「恋の特別室」シリーズに登場した、啓太くんが登場します。と言うのも、そもそもこの「特別室102号室編」は別々のシリーズとして書いていた「モモちゃんの日記」シリーズと「恋の特別室」シリーズを合流させて、一つの学園の中での出来事として大きく括ってしまおうという狙いの元考えたお話でした。まぁ掲載誌が掲載誌なだけに、こういうサプライズがあっても良いんじゃないかな〜と……。
 ただ前述の通りゴタゴタの中での制作になるのは当初から分かっていたので、何とか20ページで納めたいと思っていたのですが、どうしても最初のモモちゃんの歓迎会シーンやら中盤の菜奈ちゃん襲来やらを描いていたら、ついつい足が出て22ページなんていう中途半端な数字に……と言うか、今まで描いたエロマンガの中で最長のページ数になってしまいましたよ(>_<)。

 で、もう一つの狙いというのが、モモちゃんをちょっと幸せにしてあげようと……いやね、まぁこれまで描いて来た1〜4までのモモちゃんは、そりゃもう可哀想なくらいダメな男たちに振り回されていたワケですよ(笑)。そこを持ち前の明るさと天然ぶりで何とか切り抜けて来たワケですが、最後くらい楽しい未来が見えて来ても良いよな〜なんて。詳しいことは実際に読んで貰って確認して欲しいのですが、まぁモモちゃんの初恋ってヤツを描こうかなーと。まぁお相手の滝川くんも、シスコンだったりロリコンだったり、一癖ありそうな男の子ですけどね(笑)。
 
 で、次回の「華陵学園初等部」ですが、次回は「恋の特別室・4」です。モモちゃんの歓迎会で先に部屋に戻った恋と啓太くんが、その後何をやっていたのか? というのを描きたいと思っております。つまり今号の「モモちゃんの日記・5」と時系列的には同時進行で、お隣の101号室でのお話になるワケですね。
 細かいところはまだ詰めていませんが、何となくまたページ数が増えそうな予感がしております……まぁ乞うご期待ということで。

 さてさて現在のお仕事状況ですが、「COMIC RIN/2月号」用の原稿を今月頭から制作しておりまして、昨日早くも完成させてしまいました。どんなモノを描くとこの日記でお知らせする間もないまま完成してしまったワケですが、えーと、タイトルは「IDOL☆SISTER・6」……小学生アイドル高瀬夕姫と、夕姫好き好きお兄ちゃんの馬鹿馬鹿しいお話のシリーズ、その第6弾です。(ちなみに「IDOL☆SISTER」の1〜4話目までは最新単行本『小っちゃな恋のメロディ』に収録されておりまして、真夏の海を舞台にした5話目はまだ単行本未収録)。
 こちらもシリーズがお好きな人は、乞うご期待です。2009年最初の掲載作になりまするー。

 今年もいよいよ終わりに近づいて参りましたが、もう1本、「双子の秘密・2」の掲載が残っております。それについての日記を書き次第、このページで今年の総括をやろうと思っております〜。
■2008/12/24
■「双子の秘密・2」

 メリ〜クリスマス〜。
 季節柄こんな切り出し方でしたが、クリスマスの話はもう終わりです。

 一昨日運転免許証の更新に行って来ました。そこで初めて知ったんですが、今「普通免許」って言わないんですね〜。トラックの運転区分が細分化されたらしく、ボクが所持しているモノは8t未満のトラックを運転できる「中型免許」って言うんだそうです……世間ではすでに常識なのかもしれませんが。

 さてさて、本日の日記は2008年最後の掲載作、「コミック姫盗人/2月号」に掲載された「双子の秘密・2」についてです。
 二卵性双生児でありながらいけない関係を結んでしまっている和也尚子……ある日、大人のおもちゃ屋のせがれである友人の藤森くんに「筆おろし祝い」としてまたまたアダルトグッズを貰う和也。誰に聞いたのかと訊くと、噂を流した張本人は妹の尚子だった。以後は絶対にやらないと堅く決心する和也だが、両親が突然出掛けると言い出し、家にはまた和也と尚子の2人きりになってしまって……。
 制作していたのは11月後半、完成は12月頭。11月後半は私事でいろいろあり、結局〆切ギリギリでの完成となってしまいました……や、今回ばかりは、ちょっと気が抜けたらホントにヤバい状況でした(泣)。

 ちなみに「双子の秘密・1」が掲載されたのが「コミック姫盗人/12月号」。前作を描いている頃には漠然と、次は「2」を、と決めておりました。まぁ次のアダルトグッズは”エロパンツ”で、と思っていただけで、その他の細かいところは全く考えてなかったんですけどね(笑)。

 ……って上記の通り、今回はバタバタしながら描いていたので、いまいち裏話的に語りたい事柄がないな(笑)。いや、ホントに描いてる時はすごく面白かったんですけどね、このシリーズは。ですからそのうち気が向いたら「3」も描くかもしれませんが、気の利いたアダルトグッズがまた思いついたら、ってところでしょうか……? 媚薬的なモノも久々に面白そうですけどね〜。

 と言っても次回の「コミック姫盗人/4月号」は全く違うモノを描くはずです。と言いますのも、その号は松文館では初の巻頭カラーを描く予定なんですよ。カラー4ページ+モノクロ16ページの計20ページ。どうせカラーで描くなら単行本の頭にカラーのまま入れられるように、読み切りの話、もしくは何かのシリーズの1話目的な感じで描きたいんですよね〜。
 どうしますかね〜。1月の進行なのに、まだ全っ然、一欠片も考えてもいないんですよね〜(笑)。

 最後に年末押し迫った中でのお仕事進行状況ですが、現在「華陵学園初等部/vol,17」に掲載予定の「恋の特別室・4」、下書きの16枚目ってところ。こちらのシリーズは大詰めですので、鋭意制作中なのです。

 年内にもう1回、日記を更新予定でおりますー。
■2008/12/30
■たまちゆきの「2008年」」

 思いっきり年末であります。
 子供の頃はクリスマスから大晦日、お正月に1月3日の誕生日まで、この時期かなりワクワク感があったのですが、大人になるともう全然ですね〜。大掃除とか面倒くさすぎです(>_<)。
 ま、去年は忙しすぎて参加出来なかった数少ないマンガ仲間との忘年会も、今年は先日行けましたんで良かったですけどねー。

 さてさて今年最後の日記は年末恒例、2008年の総括です。
 細かいところはともかく、今年は例年以上に仕事していた印象があります。

●デジタル導入、さよならトーン…
 仕事のペース的には前年度末と今年度は何ら変わりなく、1年を通じて「COMIC RIN」「コミック姫盗人」「華陵学園初等部」の3誌を隔月ペースで廻していただけ。
 ただ仕事の内容的に大きく変わったのが、今年の8月にcomic studioを導入して、一気にアナログ仕上げからデジタル仕上げに移行したことですねー。
 今でもデジタルにして良かったのかどうか、まだ何とも言えない状況ではありますが、将来的にはいつか移行しないと波に乗り遅れちゃうよな〜とか思っていたので、思い立ったが吉日、タイミング的にはあそこで正解だったのかもしれません。
 デジタル化は初期投資で結構な額を持って行かれますが、アナログ時代はトーンもかなりの額買っていましたからね。新宿の世界堂まで買いに行く手間も省けましたし……まぁそれに、トーンの切れっ端が靴下についたりもしなくなりましたし(笑)。

●単行本2冊……『Mrs.LOLITA』、『小っちゃな恋のメロディ』
 今年は毎年の目標である”単行本・年2冊”のノルマは達成出来ました。ただ発売が4月と6月で、間1ヶ月しか空いてなかったというのはちょっと反省点ですねー。年の前半は単行本関連でいろんなイベント&仕事があったのに、後半はまったりとしてましたからね(笑)。
 通算13冊目となった『Mrs.LOLITA』は松文館の”姫盗人コミックス”レーベルの第1弾作品として出させて貰いました。現在も7弾、8弾と続いているレーベルですから、その第1号っていうのはちょっと気持ちいいモンですね〜。
 『小っちゃな恋のメロディ』は茜新社からの3冊目。内容としては気に入っているのですが、表紙が結構地味っぽかったですかね……バックが白メインだと清潔感があって良いかなーと思ったのですが、やっぱ何か色を置いた方が良かったかもしれません。この反省点は次回の単行本に生かすとしましょう……。

 今年1年で発表した作品は「華陵学園初等部/vol.11」に描いた「恋の特別室・2」から、先日発売されたばかりの「コミック姫盗人/2月号」に掲載の「双子の秘密・2」まで。
 単行本の短い書き下ろし2本を含めて、全部で19作。特に8月以降はすべて20ページ以上、久々のカラーもありましたから、質量とも結構頑張ったんじゃないでしょうか。
 ちなみに去年は総ページ数252ページ。今年は76ページ増の328ページ!……いやいや、今年のオレはホント頑張ったよ〜。

 そんな中での今年のお気に入り作品は……
●「恋の特別室」シリーズ(華陵学園初等部/vol.10〜13:単行本未収録)
●「Mrs.LOLITA〜里沙ちゃんの記念日」(コミック姫盗人/10月号掲載:単行本未収録)
●「思春期の好奇心」(COMIC RIN/10月号掲載:単行本未収録)
●「双子の秘密」(コミック姫盗人/12月号掲載:単行本未収録)

……ってトコですかねー。

 「恋の特別室」は全部で3作描いて、厳密には「1」は去年制作の作品なんですけど、まぁシリーズトータルで好きな作品というコトで。恋は真面目な性格の女の子で、学校側からエッチな課題が出ても疑問は感じながらも粛々とこなしていく辺り、健気な感じでお気に入りです。現在「4」を制作中ですので、そちらは来年2月掲載をお楽しみに〜。
 「Mrs.LOLITA〜里沙ちゃんの記念日」は言わずと知れた単行本『Mrs.LOLITA』の続編で、シリーズとしては5作目に当たるのですが、今までのシリーズの中で一番楽しみながら……というか、笑いながら描いた作品です。ロリでエッチで人妻で、という里沙ちゃんのキャラが一番上手く表現出来た話なのかもしれませんねー。
 「思春期の好奇心」は多人数羞恥プレイとラブラブエッチをミックスして、お馬鹿テイストのオブラートで上手〜く包み込められたんじゃないかな〜と。莉子ちゃんはボクお得意の”流されキャラ”ではありますが、それでも一応自分の意志で抵抗を試みる辺り、女の子の性格的にも気に入っている作品です。「2」では約6年振りにカラーも描きましたね。
 「双子の秘密」は描いた後にジワジワと気に入って来た作品。双子の和也と尚子がお互いを罵り合いながらも、苛つき合いながらもエッチをしてしまうという微妙な距離感が好きです。
 他にも「Private Lesson〜かてきょのセンセ」とかも好きなのですが、上記はすべてシリーズモノ……今年の短編モノはどうしても印象が薄いんですよね〜(>_<)。

 さてさて今年ラストの日記ということで、最後に来年「2009年」の予定なぞを。
 雑誌掲載は今のところ今年と同じく、「COMIC RIN」が奇数月発売号の隔月掲載、「コミック姫盗人」が偶数月発売号の隔月掲載、「華陵学園初等部」……は元々隔月誌ですので毎号掲載、って感じでしょうか。この業界&この不景気ですから、雑誌自体がなくなってしまう可能性もなくはないですけどね(笑)。まぁ予定は未定ということで。
 で、単行本ですが、来年はおそらくノルマの2冊は出せると思います。ペース的には3冊行けるような気もしますが、そうすると再来年1冊も出せない可能性もありますので、無理はしないかな……?
 通算15冊目となる次回単行本ですが、予定では4月頃発売オークスから初めての単行本で、「華陵学園初等部」に掲載した作品に、これまで単行本未収録だった昔の短編3本を加えた全10本くらいで構成する予定です。
 タイトルは当然まだ決めておりませんが、収録内容的には『恋の特別室』『モモちゃんの日記』になるのかな〜? 編集さんとは後者より前者の方がタイトル的には良いだろうなんて話し合っているのですが。

 それでは2009年も、たまちゆきをご贔屓よろしくお願い致します。精進します〜♪

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