■2006年10〜12月分
2006/10/14|3年モノの話
2006/10/25「ふたりきりの生徒会」
2006/10/28「淫乱ウイルス・後編」
2006/11/21「お子様じゃないモン!」
2006/12/08|不安のタネ
2006/12/25「禁断Wデート」
2006/12/29|たまちゆきの「2006年」

※赤文字の日記は、マンガの制作秘話です。
※緑文字の日記は、単行本発売の日です。
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■2006/10/14
■3年モノの話
  
 10月も既に半ば。安倍総理誕生やら北朝鮮核開発やら何やら賑やかな日本でしたが……ご無沙汰しております、たまちゆきです(>_<)。9月末の修羅場地獄は越えまして、また新たな修羅場に突入中でございます。
 制作中だった「コミックフェロモン/12月号」(今月27日発売)用の原稿「淫乱ウイルス・後編」は10日に入稿。ホントはこれ、先月末入稿のスケジュールで進行していたのですが、結局10日オーバー。
 そんなワケで急いで次の仕事「COMIC RIN/24号」用のネーム制作に……。
 で、出来たネームは友人に「お子様お子様」と馬鹿にされているウブで純情な華子ちゃんと、その友人の兄とのラブラブデートの様子を描いたほんわか話で、タイトルは「お子様じゃないモン!」と言います。
 この話、実は3年くらい前から既に6,7ページ目くらいまではネームで描いてあった話(時期としては「Holy Angae」(単行本『つるぺた天使』収録)を描いた頃か、もうちょっと前かな?)。「Holy Angel」同様タイミング的にクリスマス時期じゃないと描けないネタだったことと、その時期連載中だったり当時執筆中の雑誌の誌風と違ったりで1年後、また1年後と先送りされて結局今年に……と言っても「COMIC RIN/24号」は11月16日発売なんで、ベストのタイミングとしてはもう1号後なのかもしれませんけどね(笑)。
 まぁそんなワケで、思いの外早くネームは完成致しまして、現在下書きの3ページ目ってところです。これを今月末……出来れば27日には入稿とのこと……ね? まだまだ修羅場は続いているんですよー(>_<)。
 9月10月は休みなしの2ヶ月3本ペースになってしまいました。昔は同じ3本ペースでも適度に休みは取れていたんですけどねー。
 年のせいなのか、さすがに1ヶ月2本ペースはもう無理な気がして来ちゃいましたよ(>_<)。
 久々の日記なので今日はもうちょっと書こうかと……。
 「お子様じゃないモン!」同様、昔ネームを描いたのに未完のまま放置されている話っていうのはいくつかあるんです。
 初めてのデートで女の子がお化け屋敷でお漏らしをしてしまう話とか、友人とのWデートで彼氏がいないので自分の弟を連れて行ったら、何でかラブホテルに行くハメになってしまった女の子の話とか……もちろんいつか描ければと思っているので詳しくは書けないのですが、まぁいろいろあるワケですね。
 同様に長い放置を経て実際に描いた話もあります。パッと思いつくところでは「WHITE LOLITA」(同名単行本収録)や「捨てる神、拾う女神」(『WHITE LOLITA』収録)など。放置されるには何かしら欠点と言うか欠陥があったりするのですが、1,2年寝かせるとそれが全然気にならなくなったり、あっさりと解決策を思いついちゃったりするんですよね。
 「お子様じゃないモン!」についても実は1つ重大な欠点があったのですが、改めて描いたらすんなりと描けちゃったんです。思いついたネタは完成しなくても、とにかく描いてしまうのが一番なんでしょうね〜。
 あ、ちなみにネームも最後まで完成して後は下書きに入るのみという状況なのに、そのまま放置されている不幸な作品も2作あります。1つは連載を開始しようとしたら直前に雑誌がなくなって行き場を失った作品(1話目だけですけど)。もう1つは同窓会2次会で昔好きだった男の子とカラオケボックス内で初エッチしてしまうというモノ……これ、デビュー当時に描いた話なんで、思いっきり大学生の話です(笑)。この2本は永久に世に出ることはないでしょうね〜。
■2006/10/25
■「ふたりきりの生徒会」
  
 早くも25日ですか……今月は特に時間が過ぎるのが早い気がするな〜。今回のような何かきっかけがなければ今月は前回の日記1回だけで終わってたかもしれませんねー。
 で、そのきっかけというのはもちろん、昨日発売された「コミック姫盗人/12月号」。今号に「ふたりきりの生徒会」という作品が載ってますので、今回の日記はそいつについて〜。
 地味で物静かなメガネっ娘生徒会役員の女の子西倉さんと、お調子者だけど社交的で女の子たちにモテモテな同じく生徒会役員の快斗くん。性格は正反対、もちろん恋人同士でもないけれど……生徒会室でふたりきりになると、快斗くんからいつもHなちょっかいを出される西倉さん。そんなある日の出来事。
 制作していたのは9月の前半。ホントは単行本『少女発情中』発売の宣伝も兼ねて、発売直後の11月号(9月24日発売)に載せたかったんですけど、まぁどう考えても無理なわけで、中途半端な1ヵ月半後の発表となりました。
 「妄想エレベーター」(単行本未収録)という作品以来約2年振りのメガネっ娘です。メガネっ娘ってどうしてもひと手間多くなるのであまり積極的に描きたいとは思わないのですが、今回はキャラクターのイメージとしてすぐ”メガネ”を思い浮かべちゃいました。せっかくのアイテムですのでホントはメガネを外そうとする西倉さんに、快斗くんが「メガネを掛けた西倉さんの方がずっと可愛いよ」的なセリフを言わせようと思っていたのですが、ページ数の都合により割愛。ネタバレになるので詳しくは書きませんが、途中の”文字書き”に余計なページを割いてしまいました(笑)。
 この話は冒頭部とキャラ設定だけは結構前から考えてあったネタだったんですが、いいオチが思いつかなかったんですよね。何かこう、サラッと流れて、でも西倉さんの内に秘めた想いがジンワリ伝わって来るようなオチが……で、まぁこんな感じになりました。近々生徒会役員選挙がある、という背景を思いついたらホントにサラッと出て来ましたね。ただ最後まで快斗くんの内に秘めた想いは伝わって来ないという…(笑)。
 どうでも良いけど、今月号の姫盗人は今までに比べて紙質が落ちましたかねー? もうちょっと線が綺麗に出てくれると嬉しかったんですけど。
 さてさて、改めまして近況報告なぞ。現在「COMIC RIN/24号」用の原稿「お子様じゃないモン!」の仕上げ7ページ目。27日の金曜UPが目標なのですが、このままのペースで行けば大丈夫……や、ちょっと微妙かな?(そろそろトーンの大買出しをしないとヤバそうだし)。この仕事が終わったら、次は「コミック姫盗人/2月号」用の原稿に取り掛かるつもりです。もちろんまだ何もアイデア浮かんでませんが。
 あ、ちなみに明後日27日は「コミックフェロモン/12月号」の発売日です。3話連続で連載してきた「淫乱ウイルス」のいよいよ「後編」が掲載になりますので、是非是非〜♪
■2006/10/28
■「淫乱ウイルス・後編」
  
 日本ハムが44年振りの日本一に輝きましたね〜。新庄って選手はやっぱり何か持ってるんですね。引退の年に初の日本一ですし、最高の花道を自ら作ったと言うか……やー、感心しました。それに引き換え負けた中日の落合監督は元気がなかったな〜。負け試合のコメントも強気な言葉が出るんだけど、試合中時折テレビに映る顔が、鮮度の落ちたサバのような目をしてるというか言うか(笑)。まぁもちろん、日本シリーズに出ただけ羨ましいチームではあるのですが……我が巨人は秋季練習真っ只中ですしね(>_<)。
 さてさて昨日発売されました「コミックフェロモン/12月号」、この号に例の3部作完結編「淫乱ウイルス・後編」が掲載されました〜。
 日本中を席捲する淫乱ウイルスから逃げるように、山奥の廃小屋に身を潜めた今日子勇気。ウイルスに感染した今日子の身体を慰めるように幾度となく身体を重ね、やがて2人は時間の感覚を失うほどに快楽に溺れて行く……そして世間では淫乱ウイルスの衝撃的な秘密が暴かれて……・。
 上記のようなあらすじを自らが書くと何だか大げさな感じがしますが、正直そこまで大そうな話でもないんで(笑)、まぁ許してやって下さい。
 制作していたのは9月後半から今月の第1週くらいまで。
 長編モノの最終回って話をまとめるのにページ数を割かなきゃいけないのでどうしてもエロ度が下がったりするのですが、過去のそういった経験を反省しつつ踏まえ、今回の「後編」はもうエッチシーンばっかり描いていたような気がしますね(笑)。お陰で制作には時間が掛かりました……。ただまぁ3話完結でしたので、「森の中の少女」(全9話・単行本『森の中の少女』収録)や「長い夜」(全6話・単行本『未完成制服少女』)ほどの充足感というのはさすがになかったかな〜? 
 いや〜しかし、よく描きましたよね、こんな変な設定の話。エロマンガの王道とは完全に外れた道を行くストーリーですからね。最初この話を思いついてネタ帳に書いていた時は、正直これ描くんだったら同人誌くらいしかないんじゃないかって思ってましたから(笑)(編集長さんに感謝ですね〜)。この嘘臭い話をクソ真面目に描く、というのが今作の目標でありキモでもありましたから、そういった意味ではこれも充足感なのかな〜? 少しでもギャグ等を入れちゃったら、説得力皆無のマンガになっちゃいますしね、コレ(笑)。
 さてさて3部作を無事描き終えまして、今後の東京三世社での活動ですが……うーん、どうなるんだろ? 「コミックフェロモン/2月号」が無事出るのであれば、もちろん描くといった感じでしょうか(笑)。まだまだ新雑誌ですしね、予断は許さないのですよー。
 制作中だった「COMIC RIN/24号」用の原稿「お子様じゃないモン!」は一昨日完成しまして、昨日入稿致しました。
 で、次は「コミック姫盗人/2月号」用の原稿に取り掛かるところです。もちろんまだ何〜も考えていませんが、また何かラブラブなヤツを描きたい気分ではあります。陵辱モノは結構体力使うんですよね……。
 ちなみに現在ボクは風邪っぴき中で、毎食後4つの薬を服用中であります……(>_<)。
■2006/11/21
■「お子様じゃないモン!」
  
 ご無沙汰しております、たまちゆきです。さすがにこれだけ長いこと放置しておりますと、アクセス数も減りますね……(>_<)。
 この間の土曜日、大学時代の友人の結婚式2次会に行って参りました。久しぶりに酒を飲んだもんだから3次会の途中でちょっと気持ち悪くなりました(>_<)。昔はめちゃくちゃ強かったんですけどね〜。年を重ねるごとに飲む機会も少なくなり、職業柄晩酌なんてしちゃうと夜仕事出来なくなっちゃいますし……まぁいまだに酒自体は好きなんで、飲み会があればいつでもウェルカムなんですが。
 先週16日に「COMIC RIN/24号」が発売になりました。この号に「お子様じゃないモン!」という話を描いておりますので、ちょっと遅れましたが今日の日記はそいつについて。
 まだ手も繋がない純なお付き合いをしている天然少女華子ちゃんと先輩の有斗。そんな2人のクリスマスデート、華子の親友でもある有斗のの入れ知恵で、2人の仲は急接近。妹が華子ちゃんに取らせた行動とは……。
 制作していたのは10月後半。
 3年ほど前に思いついたネタで、当時すでに半分弱くらいまではネームが仕上がっていた話だったのですが、クリスマスネタってことでタイミングもあってなかなか日の目を見ない日々が続いておりました。と言ってもまぁ放置が続いた最大の原因は、作品の造り的なこと。この話、読者の視点がどこにあるのか謎なんですよねー。
 1話読みきりのマンガの場合、大抵読者が感情移入する主要キャラっていうのは決まっていますよね。例えばこの間「コミック姫盗人」に掲載された「ふたりきりの生徒会」だと、快斗くんに振り回される西倉さんだったり、解りやすいところで言えば最新単行本『少女発情中』収録の「LOVEオムライス」の俊哉だったり。その場合主人公キャラ以外のセリフでの心理描写って極力描かないのが普通なのですが、今回の作品は華子ちゃんも有斗も、妹までも勝手に心情を暴露してまして、ちょっととっ散らかった感じがするんですよー。編集さんともその辺は相談しまして、まぁそれぞれの心描写がないとこの話の面白さは半減しちゃうので、今回はこれで行きましょうってことになったんですけどね。
 いや〜しかし、一番完成に近かったであろうこのストックネタが事実上なくなってしまったので、少々焦りが出て参りました(今までは「困ったらコレを完成させればいいや」って思ってましたから(笑))。まぁ時事ネタだしRINの誌風にも合うと思いますんで、このタイミングが一番だったのかもしれませんが……。
 さてさて現在の仕事状況ですが、これだけの日記放置からもお分かりのように、実はかなり修羅場っております(>_<)。現在制作中なのは「コミック姫盗人/2月号」用の原稿「禁断Wデート」という作品。このネタ、10月14日付の日記でもちらっと触れていた、これまた長年放置していたネタを引っ張り出して来た物です。最近こんなのが多いんですよね……どこかで一度リフレッシュしてまたネタのストック始めなきゃ……。
■2006/12/08
■不安のタネ
 
 とりあえず一段落〜。
 前回の日記で制作中と書いていた「コミック姫盗人/2月号」用の原稿「禁断Wデート」は11月末に無事完成。12月24日発売で、今年最後の発表になりますかねー。
 で、その後は東京三世社から新創刊されたグラビアコミック誌(?)「ラブスポCOMIC/vol.2」用にイラスト1枚頼まれたので、そちらをちょろちょろっと……や、ホントは普通にマンガを描く予定だったんですけどね、スケジュール的に厳しくなっちゃって断らなきゃいけないかな〜と焦っていたのですが、イラスト1枚なら何とかなるかな? とお引き受け致しました。えぇ、次号「vol.3」がある場合はもちろんマンガを描かせて貰うですよー。
 そして「COMIC RIN/2月号」(「25号」目より2周年突入と共に雑誌が独立創刊するらしく、表記が通常雑誌と同様「○月号」となるようです。つまり2月号は旧「26号」)用のネームに取りかかり、昨日ようやく完成してOKが出ました。
 タイトルはまだ仮題ですが「秘密の世話係」と言いまして……えぇ、昔からご贔屓にして下さっている方はピンと来たかもしれません、コレ、明日香シリーズの新作です。
 明日香とお兄ちゃんの馬鹿兄妹シリーズを最初に描いたのはもう5年も前! 「COMIC桃姫/2001年10月号」掲載の「秘密の賭け事」というやつ。その後立て続けに「秘密の路地裏」「秘密の願い事」(すべて単行本『微乳少女主義』収録)と描いて、一段落。その2年後「COMIC桃姫/2003年9月号」に「秘密の更衣室」で再び明日香登場、収録された単行本『可愛いあの子』に6ページの書き下ろし「秘密の悪巧み」を描いて再び封印……単行本『可愛いあの子』発売が2003年11月ですから、新作は3年振りになりますかね。本数は6本目になります。
 実はどちらの単行本もすでに絶版ですし、おまけに他社ですし(笑)、今更何かな〜とも思ったのですが、次に出る(であろう)茜新社からの単行本に1本くらいはサプライズ的作品があっても良いかな〜と考えまして、あえて今回引っ張り出して来ました。
 や、と言いますのもね、一応編集さんとの次回単行本の話は進んでまして、とりあえず収録予定の作品リスト何かも出来上がってるんですよ。で、それを見た結果、エッチに対して積極的な姿勢で臨む女の子が少ないかな〜と……エッチは好きでも、自分から誘って行くような子が……今回は久々に兄妹モノが多いし(姉弟もありますが)、そっち系のネタで何か良いのがあれば……と考えて白羽の矢を立てたのが明日香でした。明日香はもうね、お兄ちゃん大好きっ娘ですし、エッチ大好きっ娘ですから(笑)。
 ブランコから落ちて右腕を骨折した明日香が、それを良いことにお兄ちゃんにご飯を食べさせて貰ったり着替えを手伝って貰ったり甘え放題……そんな使用人状態のお兄ちゃんに身体を拭いて貰っていた、とある日の出来事……って感じのお話。
 当時とは微妙に絵柄が代わって来ていて、明日香が明日香らしく描けるかな〜というのが一番の不安のタネです。
■2006/12/25
■「禁断Wデート」
 
 メリークリスマス〜。皆さんクリスマスはいかがお過ごしでしょうか? ボクはと言いますと、ヨメ方の墓参りの運転手として駆り出され、家に帰って来たら本日〆切厳守の原稿を黙々と……クリスマスイブの夜に1人コンビニでエロマンガの原稿コピーを取る姿はちょっと情けなかったですね(>_<)
 さてそのクリスマスイブの日に今年最後の掲載誌「コミック姫盗人/2月号」が発売になりました(この業界ももう長いですが、師走に”2月号”っていうのが未だに慣れません)。この雑誌に「禁断Wデート」という作品を描いておりますので、今日の日記はそれについてー。
 友達とWデートすることになってしまった美咲は、彼氏もいないのに見栄を張って自分の(仮名:山田くん)を連れて行くことに。しかし夕飯まで時間があるからと、あろうことか友達は「ラブホテルに行こう」と……2時間後にロビーで待ち合わせ、初のラブホテル体験を美咲は弟と過ごすハメになってしまう。
 制作したのは11月。女の子の髪の毛にトーンなんぞ貼ってしまって、修羅場の中、大後悔した作品。
 この話は2,3年ほど前に考えたネタで、大した起伏もなさそうな話だったのでお蔵入りかな〜と放置していたネタだったのですが、あまりの修羅場に新規ネタを考える余裕がなく引っ張り出して来てしまいました。
 一番悩んだ点は、姉と弟をどうエッチな気分にさせるかってトコでしょうか? 姉の入浴シーンを覗いて弟が欲情してレイプチックにとか、せっかくのラブホテルだからちょっと試してみる? みたいなお互いの好奇心からの合意系とかいろいろ考えたのですが、いまいち流れが掴みにくかったんですよね。で、考えたのがエロビデオ。そういやラブホテルってエロチャンネル見放題だったよな〜なんて遠い昔を思い出しながら。あ、でもあの”オチ”だけは最初から初志貫徹です(笑)。
 ラブホテルっていろいろ面白いですよねー。昔部屋の中に水で回る巨大風車が置いてあるトコに行ったことがあります。きっと「トゥナイト」でも取り上げられたんでしょうね、ロビーに山本監督のサインが飾ってありましたから(笑)。
 さてさて師走の仕事状況ですが、制作中だった「COMIC RIN/2月号」用の原稿「秘密の世話係」は先ほど終わりました(冒頭で書きました通り、本日クリスマス25日に原稿受け渡しです(笑))。ただ今年も残り後わずかとなりましたが、年内中に「コミック姫盗人/4月号」用のネームを完成させないと年を越せないんですよね〜。年明け早々の1,2月はちょっと忙しくなりそうな感じですので、早め早めに動いておかないといけないんです……。
 あ、この日記も今年中にもう1回は更新しなきゃいけないですね。毎年一応恒例にしている「たまちゆきの2006年」と題して、1年を総括しなきゃいけませんし……。
■2006/12/29
■たまちゆきの「2006年」
 
 今年ももうすぐ終わりです……が、最後の最後に風邪をひいてしまいました(>_<)。いや、流行りのノロウィルスとかじゃないので放って置けば治ると思いますが(既にピークは過ぎておりますし)、お陰で今年は末の末まで修羅場が続いてしまいました。
 それでも「コミック姫盗人/4月号」用のネーム、今年中に完成させて編集のOKを貰うという大目標は達成しましたよ〜♪ タイトルは「赤と青の官能小説」と言いまして、官能小説を愛読している女の子が好きな男の子にその事実がバレてしまうって感じのお話(読者視点は男の子側ですが)。何で官能小説が絡むそんな話をいきなり思いついたかよく分かりませんが、偶〜にあるんですよね、特に土壇場まで追い込まれた状況の時に(笑)。
 まぁ年末年始は私的にもいろいろありますので、原稿の方はゆるりと進めて行きますが……本日、今年最後の日記は2006年の総括です。

●単行本2冊キープも……? 「森の中の少女」、「少女発情中」
 うーん、単行本に関して言えば今年はちょっと微妙な感じでしたかね〜。「森の中の少女」は初の長編ってことで気合い入れましたけど、ネタがネタだけに読者をすごく選ぶと言うか、万人受けは絶対しない単行本と言うか……。「少女発情中」はまぁいつもの感じの単行本でしたけど、初の松文館からの本でしたので勝手が違い、自分の中では何となく居心地の悪い落ち着かない本と言うか……む〜、とにかく満足だ〜って感じではなかったですかね〜(>_<) 表紙も地味だし(笑)。
●東京三世社の激動
 ここ数年、常に安定して描いていた東京三世社の「コミックミニモン」が、8月頃に突然休刊。その後「ミニモン」と「哀姫」が廃刊→合併して創刊された「コミックフェロモン」に継続執筆するも、それも4号で休刊。「ミニモン」が順調な時は他社でボクがいろいろ動きがあっても、ココだけは2ヶ月に1本好きなモノを描いていれば良かったのですごく安心(楽?)だったんですが、今年後半から全く読めない状況になってしまいましたね。一応またまた創刊されたコンビニ売りのグラビア付コミック誌「ラブスポコミック」で今後依頼を受けておりますが、どこまで続くかは正直まだホントに読めません……。
 逆に今までアンソロメインでちょっと不安定だった松文館での仕事が「姫盗人」に統一されたのはプラス要因ですかねー。「RIN」も去年と同様隔月ペースでの進行を守れましたし。
●集中力との戦い
 今年の後半は特に、集中力が持続しない時期が多かったですねー(>_<)。確実に描くペースが落ちてまして、ヘタすると月1本くらいしか描けてないんじゃないか? って感じです。せめて2ヶ月3本ペースは守りたいのですが、それは来年に期待しましょう……。

 今年1年で発表した作品は、「COMIC RIN/14号」に掲載された「兄とこたつと私」から、クリスマスイブ発売の「コミック姫盗人/2月号」掲載の「禁断Wデート」まで、単行本『森の中の少女』に書き下ろした4ページのおまけを含めて全部で18作品。例年に比べるとちょこっと落ちた気もしますが、本数的にはまぁ合格点ですかねー。
 さてそんな中でお気に入りの作品はと言いますと……。
●「モモちゃんの日記」(コミックミニモン/4月号掲載:単行本未収録)
●「淫乱ウイルス(全3話)」(コミックミニモン/8月号〜コミックフェロモン/12月号掲載:単行本未収録)
●「LOVEオムライス」(コミック姫盗人/9月号掲載:単行本『少女発情中』収録)
●「特Aクラスの罰ゲーム」(COMIC RIN/22号掲載:単行本未収録)

 こんな感じかな〜?
 「モモちゃんの日記」はその次に描いた「2」も含め、新たな試みで描いた意欲作ということもあって結構気に入っております。健気で意地らしいメインキャラのモモちゃんが、どこか天然っぽくて好きなんですねー。
 「淫乱ウイルス」シリーズは今年一番の意欲作と言って良いかと……と言うか、この作品を否定しちゃうと何のために、しかも雑誌を跨いでまで3話も描いたのかと自分が哀しくなってしまいますから……。や、でもホント、これもまたある意味実験的な作品で、なかなか気に入ってますよー。
 「LOVEオムライス」は今年のお気に入りラインナップの中で唯一既に単行本化されている作品です。この子も健気で意地らしいタイプの女の子ですが、ラストのオチが幸せそうで好きですね〜。男の方は案の定、アンケートでも不評なんですが(笑)。
 「特Aクラスの罰ゲーム」は今年唯一の20ページ作品。強気な委員長タイプの女の子といい罰ゲームのルールといい、ソフト陵辱(?)としてはすごく良いシチュエーションだったんじゃないかな〜と。基本的に集団陵辱系は昔から好きなんですよね。
 「モモちゃんの日記」で2作、「淫乱ウイルス」シリーズで3作……こうやって見ると、今年東京三世社で描いた全5作すべてがお気に入りってことは、うーん、内情は激動だったとはいえ、良い仕事はしてたんですねー(笑)。

 さてさて最後に、来年2007年の大まかな予定を書いておきます。
 12冊目(!)となる単行本は今のところ3月末頃に発売予定です。出版社は茜新社で「COMIC RIN」掲載作がメインで、他に単行本未収録作の中から「RIN」のカラーに合いそうなやつを2本くらい追加する予定。「WHITE LOLITA」より5%ほど陵辱度UPって感じかな? まぁ「WHITE LOLITA」自体が陵辱度0%だったので、微増も微増って感じですが……。
 で、とりあえず隔月ペースで描いてる「COMIC RIN」と「コミック姫盗人」は来年もそのスタンスを守って行くつもりです。や、もちろん前述の「ラブスポコミック」も継続するのであれば隔月で……(「ラブスポ」如何によっては「RIN」「姫盗人」どちらかで多めにとか、新しいところでとか選択肢はいろいろありますが)。や〜でも、東京三世社には頑張って欲しいんですけどね……来年の後半、また単行本が出せる本数が貯まる予定なのでね〜(順調に行けば9月頃貯まる予定)。
 そんなこんなで、今年もご贔屓ありがとうございました!(>_<)/
 2007年もマイペースで行きますので、またよろしくお願い致します♪

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