WHITE LOLITA(2005年9月15日発売)
■単行本「WHITE LOLITA」に収録されているマンガの解説ページです♪
※このページの文章は、「本を読んで頂いた」ということを前提として書いています。
 ですんで出来れば「「WHITE LOLITA」を読んで頂いた後」
 なおかつカバーを外した中面の「作品解説」を一読後、見て頂けると一番ベストです〜。

■ここで書くのはカバー裏の「解説」より、もうちょっとディープな感じの裏話ってことで……。
■ネタバレ注意!!
■神様を信じますか?(P16)
■初出:アンソロジー「桃花2」/2004年7月(オークス)
<あらすじ>小高い丘の上に立つ古びた神社で、放課後美空ちゃんが何やらお願い事。そこへクラスメイトの勇斗くん登場……どうやら彼は美空ちゃんを追って来たらしい。ちょっとドキドキ2人だけの神社にて……。

神社が舞台という以外は特に珍しくもない話ですが、わりと上手く描けたかな? 特に前半の2人のやり取りがなかなか微笑ましくて好きです。ちなみにこの神社のモデルは制作当時住んでいた家の近所にあった古神社で、当然本物は山の中ではなく東京の住宅地の真ん中に建ってます。神社が舞台でも”巫女さんネタ”じゃない辺りがボクらしいね。
■真昼の幽霊(P16)
■初出:アンソロジー「L-MAX・2」/2004年7月(笠倉出版社)
<あらすじ>クラスメイトの藤田くんが交通事故で亡くなってから1週間。そんなとある日のプールの授業中、死んだハズの藤田くんの姿を目撃する美沙。他人のそら似か、はたまた幽霊か……意を決して確かめに行くと、そこには……。

一応SFネタ……になるのかな? アホな話&展開の作品ですが、最後は爽やかにすごく良い話っぽく終わります。途中で出てくる覗き魔デブは読者が引いても困るので、あえて可愛く描いてみました。今回の単行本の中では「かりあげムスメ」「ピュアな2人の交換日記」と並んで特に好きな作品の1つです〜。
■真昼の幽霊〜Returns(P16)
■初出:COMIC RIN/2005年8月号(茜新社)
<あらすじ>学校帰り、弟を連れ立って藤田くんの墓参りにやって来た美沙。しかしそこで先日完全に成仏したハズの藤田くんが再び現れて……。

上の話が上手いこと爽やかに終わったので、続きを描くのはどうかな〜? とも一瞬思ったのですが、あえてブチ壊してみちゃいました。墓場で弟の身体と、というのは一応「真昼の幽霊」を描いた頃から考えていたネタなんです。これを描く頃にはすでに単行本化の話が出てまして、慌てて続きを描きました。
■捨てる神、拾う女神(P16)
■初出:COMIC RIN/2005年4月号(茜新社)
<あらすじ>美人で人気モノの先輩と別れてしまった原田くん。学校の屋上で傷心中の彼の元に現れたのは、クラスメイトでおしゃべり好きな自己中少女平川さん。彼女のしゃべりに振り回されっぱなしの原田くん……そしてつい……。

単行本の「収録作品解説」にも書きました通り、これは長い間途中で頓挫していた作品だったんですよ。特に良い終わり方が思いつかずに放置されていたのですが、「捨てる神、拾う女神」という言葉を思いついた途端一気に話が繋がりました。おしゃべりでおませな女の子ですから、やっぱり小生意気なセリフで終わらせたかったのです。
■塾の帰り道(P16)
■初出:COMIC桃姫/2004年5月号(富士美出版)
<あらすじ>毎日毎日勉強漬けで単調な生活に飽き飽きしていた文子と亮太、健二。3人は塾の帰り道にある公園でイケない遊びをくり返し日々のストレスを発散していたが、それもややマンネリ化……そこで、新しい刺激として「レイププレイ」を行うことにしたのだが……。
「女の子1人vs男の子2人」という構図は、この直後に描いた「イタズラの時間(単行本『イタズラの時間』収録)」の原型になった作品です。しかしボクのマンガ、何かっつーとこのネコ耳風覆面男が出てくるな(笑)。描くのがすごく楽だからってのが最大の原因ですけど。
■発情部屋のお勉強会(P16)
■初出:COMIC夢雅/2005年3月号(オークラ出版)
<あらすじ>今日は貴士の家でお勉強会。ところが言い出しっぺの貴士が部屋に居らず、1人待つ奈々は男の子のニオイがする部屋につい発情してしまって……。
冒頭いきなりオナニーを初めてしまう女の子っていうのは、ボクの作品の中では珍しいタイプかもしれませんけど、話全体としては可もなく不可もなくな微妙な作品……。夢雅で描いた作品なので将来オークラさんで出る単行本まで取っておいても良かったのですが、上記の通り微妙な作品なので、ここに紛れ込ませちゃえ、と……。
■ピュアな2人の交換日記(P16)
■初出:COMIC桃姫/2005年6月号(富士美出版)
<あらすじ>交換日記をしているらしい恋人同士のアッくんと千夏。親友のレイちゃんにはメール・携帯全盛の今どき、古風だ時代錯誤だと馬鹿にされるが、2人は心がピュアだからだと反論。さてその交換日記の内容とは……?

これが掲載された号から桃姫はすごく修正がキツくなったんですよ。なモンで、15ページ目なんて何が何だか解らないくらい黒くなっちゃって(笑)。この話、気に入ってくれる人いるかな〜? 著者として実験的かつ意欲的な作品っていうのもあるんだけど、ボクはかなり好きなんだけどな〜。
■WHITE LOLITA(P16)
■初出:COMIC桃姫/2004年6月号(富士美出版)
<あらすじ>男子校に入学してしまって女っ気のない生活に退屈していた三村くん。しかし彼好みのロリ〜な保健の先生がいることを知った三村くんは、今日も仮病を使って保健室へ通うのだった……さてさてそのロリ〜な”あかね先生”とは?

純粋な”ロリスキー”な人にはどうなんだろ? 基本的にボクはロリスキーの前に”貧乳ラバー”なのでこんなのも許容範囲だったりするんですけど。こんな先生がいるのは羨ましいですけど、実際にいたらそれはそれで困りものでしょうね。
■かりあげムスメ(P16)
■初出:COMIC桃姫/2004年1月号(富士美出版)
<あらすじ>真冬のこの時期でもかりあげ頭で元気一杯の女の子。今時そんな髪型じゃ男にモテないぞ、とクラスメイトの吉田くんに馬鹿にされるが、男に興味なんかないモンと反論。しかし彼女が愛読する雑誌「プチイレブン」は、思いっきり女の子版恋愛マニュアル的情報雑誌で……。

カバー裏の作品解説にも書きましたけど、この話、すごく好きなんですよ〜。中学の時好きだった女の子がこんなかりあげ頭だったっていうのもあるんですけど(笑)、とにかく女の子の性格が気に入っているんです。終わり方も嫌味がない爽やかなオチでよろしいんじゃないかと。
■続・かりあげムスメ(P16)
■初出:COMIC桃姫/2005年2月号(富士美出版)
<あらすじ>かりあげムスメの愛読誌「プチイレブン」によると、乙女座のラッキーカラーは今日のパンツの色と一緒の白。ふと見ると、同じ乙女座らしい彼氏の吉田くんも白のマスクを……どうやら彼は自分もかりあげにしたことによって風邪をひいてしまったらしく……。

正直言うと、わざわざ続編を描くことなかったかな? なんて今は思ってたり。「ラッキーカラーの白だ…」とか、オチがバレバレだし(笑)。もうちょっと意地っ張りでサバサバした性格が上手く出せれば良かったんだけどな〜。
■続々・かりあげムスメ(P6)
■書き下ろし
<あらすじ>今日はバレンタインデー。「プチイレブン」おすすめの今月のラッキースポット「学校の屋上」に吉田くんを呼び出すかりあげムスメ。そこで慣れない手つきながら頑張って作った手作りチョコレートを渡すのだが、果たしてその反応は……?

上の「続・かりあげムスメ」で吉田くんもかりあげにしたんだけど、2人の登場人物が2人ともかりあげ頭じゃ絵的に微妙な感じなので、「続々」では少しだけ伸ばしました。オチが「続」と一緒っていうのは単行本『妹ドロップ』でも同じことやりましたけど、アホらしくて結構好きなくり返しの妙なのですー。

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